クルミ・山ブドウ 樹皮を編む
秩父市上吉田地区について
埼玉県秩父市上吉田地区は、市の北西部に位置し、面積は40.88㎢、林野率は86%です。
合角ダムを中心とした「元気村」、「山逢の里」「城峰山ふれあいの森」「みどりの村」の豊かな自然と美しい清流を活用したレクリエーション施設が在り、多くの観光客が訪れています。
古くから林業や養蚕が重要な産業でしたが、木材価格の低迷、担い手不足等により森林が荒廃しつつあります。
また上吉田地区には、森林・山里に本会での活動で欠かせないクルミの木、アケビやフジなどの蔓植物などが自生しています。
クルミの籠バッグについて
クルミ科の落葉高木。秩父地域の山野や川沿いに自生しています。根張りが良く、巨木になります。
木を伐採し、皮を剝ぎ、ひご状になった樹皮材は厚く、柔軟性に富み、強度に優れています。
樹皮の風合いは独特で、編まれた籠は、素朴でありながら美しい色合いで、まさに山の恵の雰囲気があります。
手間を惜しまず丁寧に編まれた籠バッグは、使い込むほどにつややかになり、より深みが出て、使い手に馴染んでくれます。一緒に時を過ごす中で、その籠はかけがえのない「自分だけのカゴ」になっていきます。この籠は丈夫で長持ちするので、世代を超えてお使いいただける製品です。
山ブドウの籠バッグについて
ブドウ科のつる性植物。標高1000m以上の山奥で、他の木々に巻きついて自生しています。山ブドウの蔓の太いものだと直径10センチ位のものも存在します。山ブドウの蔓を切り落とし、剥いだ樹皮は、クルミ以上にとても丈夫で、柔軟性にも富んでいます。
山ブドウの樹皮で作られた籠等は、使い込むことによってツヤが増し、あめ色に変化し、親から子へ引き継ぎながらお使いいただける製品です。
秩父地域では、山が険しく、その存在が限られ、採取が極めて困難な状況です。そこで、秩父産の山ブドウについては、現在、東京大学秩父演習林のご協力を得て、手提げ籠やショルダーバッグ、アクセサリー等を製作しています。
山ブドウの伐採 樹皮の採取 樹皮の乾燥 樹皮の整理 完成品
主な活動内容
ちちぶ吉田くるみの会では、下記の活動を展開しております。
- くるみや山ブドウの樹皮生産
- 手提げ籠や花籠、アクセサリーの製作、販売
- イベント開催および出店
- 体験教室の開催
- そのほか地域産商品開発
なお、以上の活動はくるみ等の苗木生産~植栽管理~採取などを手掛ける樹皮の会とともに実施しています。
ひご生産の流れ
商品をつくるのに必要なひご生産の流れを掲載しています。
続きを読むかご編み教室
手提げ籠の体験教室や講師の派遣についてのページです。
続きを読むちちぶ吉田くるみの会について
会の概要やアクセスマップを掲載しているページです。
続きを読むお気軽にお問い合わせください。090-9014-5009受付時間 9:00 - 16:00 [火曜日以外はご予約制 ]
お問い合わせはこちら お気軽にお問い合わせください。- 自然の素材を使っております特徴として、所々に樹皮の割れや剥がれがございますことをご了承のうえ、ご検討ください。
- 製品は自然素材で呼吸しているため、湿気の多い時期はカビが発生することもあります。その際はブラシ等でカビを落とし、濡れた布等で表面を拭いて、日光で乾燥させてください。湿気の少ない場所等での保管をお勧めします。
- 通常の使用の範囲での持ち手等の破損については、持参していただければ、可能な限り無料で修理させていただきます。